鎌倉には日蓮聖人のゆかりのお寺が多い。
鎌倉時代の鎌倉に布教にやってきた日蓮。
当時の武家の都では、武士のための新たな宗派、「臨済宗=禅宗」を幕府が推し進めていた。
そんな中「すべての衆生を救うためには法華経を唱えよ」と説き、
対立する宗派を認めないという「立正安国論」を
日蓮が北条時頼に奏上すると・・・けしからん!ということになった。
捕らえられ今、江ノ電の江ノ島駅の近くにある龍口寺(龍ノ口の刑場)で
死罪になるところだったのだが、光り輝く玉が飛んできて、
執行人の目がくらみ、刑の執行はならなかった。
その後、佐渡に流罪されることとなった。
鎌倉には日蓮さんにまつわるお話が多く残っています。
光則寺の裏の山には、古い土牢があって、そこに日蓮さんのお弟子さんの
日朗上人が閉じ込められていました。日蓮さんが佐渡に流された時のことです。
ここは、宿谷光則(みつのり)という幕府御家人の屋敷でした。
自らが佐渡に流されても、弟子を思う日蓮聖人の心に打たれて、
光則はのちに、日蓮宗に帰依(宗徒となること)します。
そしてその屋敷を寄進して「光則寺」となりました。
本殿の前では、鎌倉の三大カイドウと呼ばれる中でも一番の古木が
今も生き生きと、濃い桃色の花をたわわに咲かせます。
(毎年4月上旬にかけてが見頃)