昨夜十二時から、大塔宮の先にある「覚園寺」にて、黒地蔵盆のお参りへ。
十一時半くらいから列に並ぶと前に居た年配の女性お二人は、
東京竹の塚からお越しになったとのこと。
お話の中で聞こえた「四万六千日」の言葉。
この方たちは、十二時からのお参りを済ませたら、そのまま徒歩で杉本寺に向かい、
その後、長谷寺と安養院にお参りをするのだ。むろん夜通しで。
私は、黒地蔵さまをお参りしたあと徒歩で一時半帰宅。
そして仮眠を取って、朝六時に長谷寺に向かった。
観音様のご縁日であるこの日は朝四時から山門が開く。
通常の入山時間までは、入山料なしでお参りさせていただける。
手水でお清めをして、階段を上った。観音堂の入り口で、
十一面観音さまの描かれた御札をいただく。五色の紐が観音様のお手から伸びていて、
順に並び、それに触れて、手を合わせお参りをする。
これで観音様と「結縁」できるのだ。
※結縁〜今すぐ仏道に入って悟りを開くことができなくても、
いつか仏道に入るために、仏教と縁を結ぶこと。
〜そして今日は内陣に入って、観音さまのより近くで拝ませていただける。
早朝からのこの日のお参りは、実は地元の方も多い。
真夏の行事として恒例となっているご家庭もあるようだ。
暑い日も早朝の空気は心地いい。晴れやかな気持ちでお参りができる。
四萬六阡の意味・・・「一升」分の米粒が四万六千粒あるとされ、
これを人間の「一生」にかけていると言われる。
四万六千日を年数に直すと百二十六年ほど。人が心身に気をつけ、
病気や事故にあわなければ、このぐらい長生き出来るとし、
一生を無病息災で過ごせるようにと願った数字であるという。