甘縄神明宮は、鎌倉で一番古い奈良時代に出来た神社だってこと、
小さい頃は何も知らず境内を遊び場にして育った。
今、工事が始まった長谷公会堂は、神明様のお祭りのときののど自慢の会場で、
大人と子どもが、前半後半に分かれて喉を競い、たくさんの賞品をもらった
その公会堂の入り口の右手の石碑には「安達盛長邸址」とある。
この人は、頼朝公がまだ伊豆の流人であった頃から仕えていた家臣で、
やがて鎌倉幕府の御家人の中で重鎮となる。
奈良の吉野の山中で捕らえられた静御前は、鎌倉に護送され、
盛長の邸宅内に住まわされていた、ということが伝えられていると知り、
「ここに静御前が…」と思ってみるとなかなか感慨深い。
安達家の姫君が北条氏に嫁して、子が産まれた・・・。
家元・和泉元彌が演じた「北条時宗」は、この地で産まれたとされ、
産湯の井戸もあったりして。
大河ドラマや、日本史の授業で覚えたことの片鱗でも、接点をもてるのが鎌倉。
※大河ドラマでは、毛利季光の娘を母とするという設定であった。
そんな欠片を持ち寄って、鎌倉を、長谷を訪れてみて下さい。
小さくて古い寺社に思いがけない歴史が潜んでいます。