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かまくら長谷の灯かり 2016

2016年10月03日

「光がつながっている。歩こうか。」
夏の終わりの一週間。
8月22日(月)から28日(日)まで、長谷・坂ノ下・極楽寺エリアの8名所、「鎌倉大仏高徳院」「光則寺」「長谷寺」「極楽寺」「鎌倉文学館」「甘縄神明宮」「御霊神社」「収玄寺」が、夜間一斉ライトアップされました。

それぞれに灯された光は、歴史や文化、自然をも照らし出す、幻想的な「灯かりの世界」。

開催期間中は台風に挟まれ、残念ながら天候には恵まれませんでしたが、訪れた方々にはとても評判がよかったようです。

灯りの演出にはそれぞれの名所にあわせたテーマがありました。
私は8名所を全てまわりましたので、ここで少しご案内させていただきます。
 
「鎌倉大仏高徳院」
鎌倉大仏は、創建時は金箔が施されていたといわれています。またかつては大仏殿がありました。そのいにしえのお姿が想起される灯かりがテーマです。
大仏様を金色の光で照らし、大仏殿の柱跡からは光の柱が天に向かって伸びていました。
4つの光の柱は雲まで届き、まるで天からの光が大仏様を囲んでいるかのようでした。
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「光則寺」
花の寺と言うにふさわしい、優しく華やかな灯かりで心が癒されます。週末は「はせのわ」会員の店舗が集まり、参道で夜市を開催しました。
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「長谷寺」
お参りする方にそれぞれ提灯が配布され、自身も光のひとつとなり、灯りとつながる参加型のインスタレーションです。境内は昨年の第一回目の「長谷の灯かり」とはまた違った趣向で照らされていました。
event03
 
「極楽寺」
茅葺の山門をくぐり抜けると蓮の花が浮かぶ、極楽浄土をイメージした灯かりが広がります。
参道の石畳を歩けば、極楽に迎えられているような夢の世界でした。
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「鎌倉文学館」
長いアプローチをランプに足元を照らされながら進む先に、洋館が夜空にしっとりと浮かび上がる、そんな瀟洒な灯かりの世界。
洋館内の特別展も拝観しながらゆっくりと時が過ぎました。
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「甘縄神明宮」
鎌倉で一番古い神社が放つ神秘的で荘厳な雰囲気の灯かり。直線的でシンボリックな参道と階段を照らす光が、おまいりする人々を導きます。
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「御霊神社」
樹齢約400年のご神木に包み込まれたような空間を中心に、お祭りの賑わいを表現する灯かり。地域の方々により、お囃子や謡も披露され、情緒的な旋律にも酔いしれたひとときでした。
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「収玄寺」
印象的な屋根をしっとりと浮き立たせ、境内の植栽にもあわせたきめ細やかな灯かり。
長谷駅前通りに面したお寺からこぼれる光は「かまくら長谷の灯かり」の入口としても演出されていました。

また期間中は、各商店や通りに提灯が下げられ、それぞれの名所と同じ色でつながるという一体感で、この灯かりのイベントを盛り上げていました。
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こちらでご紹介した写真は、ほんの一面を切り取ったものです。実際に目にする美しさには遠く及びません。
来年の夏にも開催されることでしょう。次の「長谷の灯かり」もどうぞお楽しみに。