東日本大震災一周忌追善法要・鎮魂の万灯会
2012年1月26日
昨年3月11日の東日本大震災。
東北を中心に大変な惨事に見舞われてしまった日本の各地。
あれから一年が経ち、復興に向けてまだまだ何も進んでいない
被災地の現状に心が痛みます。
鎌倉も当時、江ノ電の運休、高徳院の拝観休止などで人通りが絶え、
今までには考えられない程長谷の通りは閑散としていました。
3月10日の夕刻長谷寺にて、震災一周忌前夜鎮魂の祈りの「万灯会」が、
厳かに執り行われました。
日蓮宗・臨済宗・真言宗・浄土宗の仏教界各宗派が垣根を越え、
一堂に会して願った祈りは、東北へときっと届いた事でしょう。
一日も早い復興を祈るばかりです。
私たち「長谷の市」実行委員会は当日、冷え込む時間帯に来訪される方々の為に、
境内にて門前汁・お汁粉・甘酒などを振る舞い、
参拝客に暖まっていただきました。
代金としてはいただかず、お志として頂戴したお金を全額、
義援金として役立てる事にしました。
会場に上がる階段途中の踊り場では、
被災された方々の写真が展示されていました。
そのタイトルには、こう書かれていました。
3月11日 地球は小さく呼吸しました。
そしてそれは、わたしたちにとってあまりにも大きく、
そして悲しい呼吸でした・・・
誰の責任でもない大自然の驚異をただしっかり受け止め、
この惨劇を二度と繰り返すことのないよう、
この自然の現象に私たちは向き合い、
しっかりと備えなければならないと感じました。
雷神堂 泰