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長谷子ども会館

2012年1月26日

甘縄神明宮から鎌倉文学館に向かう山沿いの小路の途中に、

瀟洒な洋館があります。長谷子ども会館です。

この洋館は明治41年、横浜・戸塚出身の株仲買人、

福島浪蔵の別邸として建築されました。

関東大震災にも建物は健在で、その後も大きな改修が行われておらず、

往時の建築様式と建築技術、ことに内外観の華麗な細部意匠に

目をみはるものがあります。

ドア枠や窓枠にまで細かな装飾がなされている様は、

ただただ感嘆するばかりです。

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現在は鎌倉市に寄贈され、子ども達の集いの場「長谷子ども会館」として

活用されています。

私も幼少期、よくここで時を忘れて遊びました。それこそ飽きずに毎日毎日。

長谷っ子なら、誰もがここで遊んだはずです。

 

入口を入り、まず自分の名前を記帳します。後は、全て自由!!

広い部屋を駆けずり回ったり、竹馬やクッションブロックなどで遊んだり。

本嫌いな私はあまり利用しなかったのですが、図書室もあります。

もちろん、おもちゃの数も相当なもの。

飽きることなく、いろいろと遊ぶことができます。

 

でも一番お世話になったのは、併設されている広場『つくし公園』です。03

公園にはお約束の鉄棒や滑り台、ブランコなどが設置されています。

子ども会館でボールなどを貸してもらって、仲間たちとさんざん遊びました。

 

長谷に来られた時、ふと思い出したら是非寄ってみてはいかがでしょうか。

残念ながら一般の方のご利用、および室内の見学はできませんが、

趣のある外観を見るだけでも、長谷観光のスパイスになるはずです。

 

もう一言。

夜、公園のベンチに座って、ビール片手に子ども会館を眺めるのもお薦めです!!

きっと、しみじみと自分の世界に浸ることができる、はずです。

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山源