大仏切通し だいぶつきりどおし
2012年1月26日
季節が良くなってきたので、大仏切通しに行ってみよう。
「切通し」とは、山・丘などを切り開いて作った道のこと。
鎌倉は南を海に面し、残る三方は山に囲まれているため、
切通しと呼ばれる山道があちこちに残る。
鎌倉で「七切通し」と呼ばれる道の一つに「大仏切通し」があるが、
ご存知だろうか。
人ひとりしか通れないような狭隘な道。
途中に崖があって危険ということで、かつては通行が制限されていたが、
いまはロープや木の柵で道が整備され、通れるようになっている。
この切通しは実に「切通し」と呼ぶにふさわしい道で、
まさに鎌倉時代を髣髴とさせる景観・雰囲気を体感できる。
入口は長谷から大仏トンネルを抜け、二つ目のバス停「火の見下」にある。
民家の横を通り抜け、山に入る角を曲がると、
いきなり中世にタイムスリップする。
前から騎馬武者が現れても何の不思議もないような山中の世界。
陸から鎌倉を攻めるのがいかに困難だったかを実感できる。
この道に立つと、鳥肌のたつような感動を覚える。
これは長谷の大いなる遺産だと思う。
そこを通り抜けると開けた道に出て、
やがて大仏トンネルの上のハイキングコースに合流する。
この後のハイキングの感慨もひとしおとなること間違いなし。
千代仁