光則寺と古代ハス
2012年7月25日
光則寺の山門をくぐると、境内にそそぐ夏の強い陽射しに
力強く咲くハスの花がとても良い。
大きな甕の中で育てられている幾種類ものハス。
中でも数が多いのが古代ハスとしても名高い「大賀ハス(オオガハス)」
4月28日ようやく芽が出てきたところ水中にはメダカなどがたくさん
6月14日 だいぶ大きな葉に成長
6月28日 蕾も大きくなってきた今にも咲きそう
7月14日 ついに開花した大輪に御対面その大きさにびっくり
大賀ハスとは
1951年落合遺跡で発掘された、今から2000年以上前の古代のハスの実から発芽・開花したハス(古代ハス)のこと。
戦後、「縄文時代の船だまり」であったと推測された落合遺跡が発掘され、丸木舟や櫂、ハスの果托などが掘り出され、植物学者でハスの権威者の大賀一郎博士(当時・関東学院大学非常勤講師)が一般市民などのボランティアの協力を得てこの遺跡の発掘調査を行い、計3粒のハスの実が発掘された。
大賀博士はハスの実の発芽育成を東京都府中市の自宅で試みたが2粒は失敗に終わった。しかし残る1粒の育成が成功、1952年にピンク色の大輪の花を咲かせた。
このニュースは国内外に報道され、博士の姓を採って「大賀ハス」と命名された。年代測定を依頼し、ハスの実は今から2000年前の弥生時代以前のものであると推定された。
この古代ハスは。日本各地は元より世界各国へ根分けされ、友好親善と平和のシンボルとしてその一端を担っている。
今では、光則寺より根分けされた大賀ハスが 4か所にも及んでいる。
他の光則寺のハス達
藤壷 4/28
黄の太陽 6/27
毎葉蓮 7/5
黄の太陽 7/14
一の蔵