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夏が来れば思い出す

2012年8月28日

猛暑の毎日。

2~3日なら、夏らしい天気が続くと自分に言い聞かせられるが、

こう毎日だと、さすがにうんざりしてくる。

道行く旅行客も汗を拭いながらの鎌倉見物。気の毒になってくる。

01

子供の頃の夏、由比ガ浜から坂ノ下にかけての浜辺には、それこそ

びっしりと「海の家」が並んでいた。

由比ガ浜4丁目交差点、昔の通称「大海老」の前あたりは、

2列になって海の家が建てられていて、当時の子供や若者にとっては

最高の娯楽ゾーンだった。

 

スマートボール、射的、パチンコ、ボールの的中て、等など、今では

すたれてしまった他愛のない娯楽ゲームの店が集まっていた一帯で、

夏休みはそれこそ毎日のようにそこに繰り出していた。

スマートボールが一回10円か20円くらいだったのかなぁ?

02

(このあたりが遊技場コーナーだったはず)

海で泳ぎ、陽盛りの浜辺を駆けずり回り、さんざん遊んで家に帰れば、

母親が手回しの、小さなかき氷器から削られた氷にシロップをかけ、

頭の芯に痛みが走るくらいにむさぼり食べたものだ。

 

遊び疲れてうたた寝し、蜩の鳴き声にふと目覚めると、夕暮れに吹く抜ける風が

日に焼けてほてった肌になんとも心地良かった、思い出の夏がある。

 

鎌倉市営プールで、ゴールデンカップスのコンサートを観たのもそんな夏。

ずっと鎌倉で暮らしていても、夏が来れば思い出す。

さて、あれはいったい何年前の、夏?

 

和甘 主