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『観音ミュージアムで、観世音菩薩の世界観に触れる』

2015年10月28日

以前の宝物館へも、展示が変わる度幾度か足を運んでいたので、今回のリニューアルを心待ちにしていた。入り口から大変立派になっていて、重厚感が加わった感じ。

その内容は。。。

入ってすぐの正面にて、現在の長谷寺の日々の様子が映像化されて流されている。美しく見応えがある。一通り見てから中へと進む。始まりには、開山の「徳道上人坐像」古い扁額・梵鐘が長谷寺の来歴を教えてくれる。
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先に進むと・・・これまでご本尊の前に、文字通りお前立ちしてくださっていた十一面観音菩薩立像(前立観音)が観音ミュージアムの中核となり、観音三十三応現身立像が、観音像の両脇に配されている。三十三の応現身にこちらが見守られる感じになる。
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これまでは「資料館」というイメージで、グッと狭いガラスケースに横並びで満載されていたのだが、今回のリニューアルでは、まさに「舞台に立った」という趣きで仏様がたが生き生きとして見えた。十一面観音立像の上には、実際の光背の中に映し出された本尊の観世音菩薩のご尊顔が見える。かつての観音堂と同じ配置をミュージアム内で体感できるようになっているのだ。ガラスへの十一面観音様の映り込みが臨場感を高めてくれる。

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そして私の記憶では、寺宝の六つの懸け仏を一度に見たことが無かった。今回のリニューアルに伴い、長期出張に出られていた3つが再び長谷寺にお戻りになった。これからは常時揃って見られるとのことで大感激!

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長谷寺の縁起もとてもわかりやすく、グッと親しみやすくなったと思う。
ちなみに長井に流れ着いたとされる観音様だが、そこには「仮屋ヶ崎」という名が残っている。(実は実際に行って確認してきた)西国巡礼にて大和長谷寺にお参りしてきたばかりの私には、徳道上人の頂相がとても有り難かった。

2階にあがると先ほどの光背が間近に見られる!

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近くに端末があり、タッチパネルで観音さまのお身体や装飾品などの名称など詳しく知る事ができる。

リニューアル記念・特別展の仏像については、お楽しみにしておいた方がいいのかも知れない。私は、最初の畠山重忠の念持佛とされる勢至菩薩坐像に心惹かれた。年代や仏師の系譜や諸々楽しみながら、みほとけたちに魅せられた午後のひとときだった。