背筋の綺麗な
2013年2月07日
「何?この鳥。 ツバメじゃないよねぇ? 見たこと無ぁい!」
この季節、店の外から偶に聴こえるご婦人たちの声。
暫し可愛い姿を愛でたあと、ご来店される。
紀州から観光に来たが、地元では見たことが無い。とのこと。
そうか。暖かいところには居ないのか。
確かにツバメの季節には、もう姿を見かけない。
古事記にも表記されるセキレイ。
”背筋が涼しげで美しい”という意味の古語らしい。
「函館じゃぁ、真冬は知らんけどいつも見るよ」 と、
コチラのお客様は言う。
なるほど。鎌倉を冬のリゾート地と決めているのか。
初冬は大抵二羽で見かけるが、梅が満開になり、
桜は未だかいな。と、思う頃になると
一羽で散歩している姿を目にする。
仲睦まじいこの番いは何れ別々の空を行くのだろう。
尾を叩きながら歩く姿は清々しく、
日々を楽しんでいるようにも見え、
人も疎らな平日の通りを少しだけ暖めてくれる。
泳休 かも